ぐすたふの音楽館2017年第10回

主婦の目・母の目・女の目で厳選した「とれたて」の情報をボックスにぎっしりと詰め込んでお届けする番組、FM HOT 839のとれたてランチBOX、FM HOT 839から月曜から金曜の10:00〜13:00にお送りしています。

その中の、11:45頃からの15分間は毎日違うゲストをおむかえしての日替わり玉手箱のコーナーです。毎月第4火曜日は私が「ぐすたふの音楽館」をお届けしています

2017年10月24日は、2017年の第10回目の放送でした。今回はドゥービー・ブラザーズを取り上げました。

お届けした曲は

  • 運命の轍(Wheels Of Fortune)
  • ブラック・ウォーター(Black Water)
  • リスン・トゥ・ザ・ミュージック(Listen To The Music)

の3曲でした。

運命の轍は、1976年リリースのアルバム、ドゥービー・ストリート(Takin’ It To The Street)からのシングルカットされた曲で、全米87位を記録しています。

ドゥービーブラザーズは1970年、

  • トム・ジョンストン、
  • パトリック・シモンズ、
  • ジョン・ハートマン、
  • デイブ・ジョグレン

の4人で結成、デビューしています。

その後、かなり多くのメンバー交代を経て現在に至っていますが、

  • 1972年のベーシスト、タイラン・ポーターの加入、
  • 73年の、ドラマー、キース・ヌードセンの加入、
  • 74年から75年にかけての元スティーリー・ダンのジェフ・バクスター、マイケル・マクドナルドの加入とトム・ジョンストンが体調を崩しての脱退、

というメンバーの変化をきっかけに、バンドのカラーが明るいウエストコーストサウンドからしっとりとしたオトナのサウンドになっていきます。1曲目にお送りした運命の轍は、そういったオトナのサウンドに変化していった時期の曲です。

この時期のベーシストのタイラン・ポーターは、ドゥービー・ブラザーズにグルーブを持ち込んだ、なんて言われているほどかっこいいビートを出す方です。上に貼り付けた動画はすごいですよ。

2曲目におかけしたブラック・ウォーターは、1974年のリリースで全米1位を記録した大ヒット曲です。

最初にお届けした運命の轍とは、随分違った曲調ではないでしょうか。フィドルが入って、カントリー・ミュージックやブルーグラスのようなテイストを感じると思います。

ちなみに1974年というと、世の中では

  • 長崎県の端島炭坑(軍艦島)閉山
  • モンチッチ人形発売
  • 永谷園「あさげ」発売
  • サザエさん連載終了
  • 住友三角ビル竣工
  • 小野田少尉がルパング島で発見されて帰国
  • ドリフターズから荒井注脱退、志村けん加入
  • 経団連会長に土光敏夫さんが就任
  • 国鉄湖西線が開業
  • ウォーターゲート事件でチャールズ・ニクソンアメリカ大統領が辞任
  • ベルサイユのばら初演
  • 原子力船むつが放射能漏れ事故を起こす
  • 宇宙戦艦ヤマト放映開始
  • 長嶋茂雄引退
  • フォードアメリカ大統領が現職の大統領として初めて来日

と言った出来事があったようです。また、音楽の世界では、日本の代表的なヒット曲は以下のようなものでした。

  • 麻生よう子 逃避行
  • 山口百恵 ひと夏の経験
  • 桜田淳子 黄色いリボン
  • 伊藤咲子 ひまわり娘
  • 中条きよし うそ

さらに、テレビCMの決めぜりふとしては、

  • あんた、英語だーめねー(松下電器、クイントリックス)
  • 秀樹カンゲキ(ハウスバーモントカレー)
  • 僕、タコの赤ちゃん(ソニー、トリニトロンテレビ)

などというものがあったようです。懐かしいですね。私は中学1年でした。読者の皆さんはどういった想い出をお持ちでしょうか?

さて3曲目は、彼らの原点とも言うべき、デビュー曲のリスン・トゥ・ザ・ミュージックをおかけしました。

 

この曲については、1982年のFarewell Tour Liveに収録されているテイクが、アレンジがかなり大きく変わって別の曲のようになっていて、こちらはこちらで興味深いです。特に、この時期にベーシストとして加入していたウィリー・ウィークスの重くてタイトなビートは、タイラン・ポーターとは全く異なった趣を出しています。

次回のぐすたふの音楽館は、2017年11月28日(火曜日)の予定です。お楽しみに。

何か一言いただければと