イヤホンあれこれ

事の発端は、ランニングやらジムでのトレーニングやらで気が紛れるように音楽が聴きたい、しかしケーブル付きのイヤホンは邪魔になるよね、ということでした。

ウォーキングで使えるように、ということでBOSEのSports Earphone(有線)を3年ぐらい前に入手して使っていたのですが、ケーブルが邪魔になるんです。さらに、Apple Watchを入手したところ、iPhoneなしにApple WatchからBluethooth経由でイヤホンに音楽を飛ばせる、なんてこともわかって、Bluetoothイヤホンを1つぐらいは試してみたい、っていうことになったのでした。

その話は、このエントリーこのエントリーに書きました。

これら中華製イヤホンは、どれもそこそこ音が良いんです。CSR社のチップセットを使うと、比較的簡単にBluetoothイヤホンのシステム開発ができるみたいで、値段を考えるとあまり外れはないと思います。

ただ、安いイヤホンはどれもみんな密閉型なんです。

おそらく、オープンエアタイプのイヤホンは、キャビネットの設計が面倒なんだと思います。外からの音がそれなりに入ってきて、イヤホンの音は外に漏れる前提で音作りをするというのは、簡単な話ではないんだろうと、直感的に考えても、そう思います。

そして、オープンエアタイプは、あるにはあるけどみんなそれなりに高いです。

しかし、外でウォーキングやランニングをするときに、あまりにも遮音性の高いイヤホンは危険です。命に関わる話にもなりかねません。

というわけで、色々とリサーチして見つけたのがBOSEのSoundSport Wireless Headphone。ちょっと高価ですが、健康を保つ為の医療品だと思うと、そんなに高くないですよ、というお友達の説得力あるお話に背中を押されて、さらに誕生日のお祝いに半額出して頂ける、というお話もあって、入手しました。

というわけで、今現在手持ちのイヤホンはこんなことになってます。

IMG_3782左から、BOSEのSoundSport Wireless Headphone、BOSEのSports Earphone、JPRideのJPA1 Mark2、JPrideのQY8 Mark2、そしてShureのSE315。実はもう1つ、写真には写っていませんが、うちの奥さんに差し上げたJPrideのJPA2っていうものもあります。

JPRideの製品は、無線区間のコーデックにAACのサポートがあるので、iPhoneで使うのに都合が良いんです。BOSEのSoundSport Wirelessも非公式な情報ながらAACをサポートしているということのようです。

JPrideの製品はどれも音が良いですけど、値段なりに音が良いっていう感じですね。BOSEのSoundSport Wirelessは、とっても良いです。有線のイヤホンよりも音が良い感じがしました。

 

Bluetoothイヤホンふたたび

2017年1月のエントリーでBluetoothイヤホンを初めて入手したことを書きました。

このイヤホン、音が気に入って使っていましたが、スポーツジムで使うにはちょっと大きくて重いんです。あと、ケーブルがフラットケーブルなんですが、これが意外に取り回しにくかったりします。

そこで、もっと軽くて小さなものはないかということで探してみたら、Amazonで一番よく売れているBluetoothイヤホンとして、SoundPEATS社のQ12っていう機種を見つけて試してみました。

q12

この機種、初めて見たときには、無線区間のデータ圧縮コーデックとして、高音質、低遅延が特徴のapt-X、AACがサポートされているということだったので、AACがサポートされているのならiPhoneもOKだ、ってなことで入手したんです。QV8 MK2と同じCSR社のチップが使われているっていうことだったので、大丈夫だろうってな判断もありました。

ところが、商品が届いて音を出してみると、音質が今ひとつ。音質が今ひとつっていうのは非常に主観的な判断なので、音質が好みに合わないのかと思いましたが、何か原因があるのかもしれないということで、まずは無線区間のコーデックに何が使われているのか調べる方法はないものかと調べてみたところ、MacのHardware IO Toolsというソフトウエア群が色々と役に立ちそう。これを入手し、その中にあるBluetooth Explorerを使って調べてみたら、apt-Xは有効にできるものの、いくらがんばってもAACを有効にできませんでした。

これを販売元に確認したら、最初AACは非対応という回答が来ましたが、別の担当者からAACには対応している、という回答が来たので、改めてBluetooth Explorerで調査、実行結果を添付して確認したら、AACには対応できていませんでした、という回答が来ました。そして、販売ページの商品説明からはAAC対応という文言が消えました。

小さくて軽いし、apt-Xで再生した再生音が素晴らしかったのですが、AAC非対応だとIOSデバイスで使ったときの不満が大きくなってしまうので、返品しました。ユーザーサポートからは、改良版でAAC対応予定と聞きましたが、未だ改良版は発売されていませんね。

IMG_0696さて、次に、最初に買ったQY8 MK2と同じ発売元であるJPRiDEから出ているJPA1 MK2っていう機種を試してみました。値段はQY8 MK2よりも1000円ぐらい高いのですが、発売元から割引のクーポンが送られて来たのに加えて、キャンペーンでの割引もあって、QY8 MK2と同じぐらいの値段で買うことができました。

白いモデルを選びましたが、白は若干おもちゃっぽく見えますね。あまり気にしませんけど、黒の方が良いかもしれません。

このイヤホンはQY8 MK2と同様にapt-XにもAACにも対応していると謳っていて、前出のBluetooth Explorerで確認したら、その通りでした。

IMG_1229このイヤホン、かなり気に入って使っていますが、先日イヤーピースを交換したら、ドライバー開口部を覆っているメッシュが取れてしまい、ドライバーが外から見えるような状態になってしまいました。これだと中にゴミが入って故障の原因になりますね。

その旨販売元に連絡して、製品保証で修理もしくは交換が出来ないか確認したら、その日のうちに代替品を発送してくれました。後日返信用封筒を送るから古い方を送り返して欲しい、とのことでした。

随分素早い対応で、感心しました。Q12の販売元とはえらい違いです。

しばらくこれで行けそう。

中華なデジモノのはなし

昨年の秋ぐらいから、中華なデジモノを2つほど入手して使っていました。このうち、車の中で今も使っているオーディオのFMトランスミッターをご紹介します。

6年ほど乗っているMCC Smart Kで音楽を聴くために、メルコから出ていたFMトランスミッターを使っていました。しかし、ケーブルの被覆が破れて、ちょっと見た目的に危険な状態になってしまったので、かわりになるものを探していて、見つけたのが中国製のBluetooth FMトランスミッターです。

これ、iPhoneみたいにBluetoothでオーディオを飛ばせる機器から音楽データを受け取って、アナログに復調した音楽を電波でFMラジオに飛ばすというものです。

最近のカーオーディオには普通に付いている機能ですが、それを古い車でも可能にするという代物です。

この手の商品、日本のメーカーからはすでにあまり出ていなくて、そのかわりにAmazonあたりを見ると、中国製の怪しい商品が沢山出ています。

今回入手したのもそのような商品の中の1つで、Bluetooth、SDカード、USBメモリー、LINE入力をソースにしてFMラジオに音楽を飛ばすことができて、さらにハンズフリー電話機能もついてます。そのうえワイヤレスリモコン付き。

これで2000円ちょっとですから、日本のメーカーは太刀打ちできませんね。

商品が届いてすぐ使ってみましたが、ペアリングは簡単にできるし、音質は悪くないし、値段を考えれば上出来です。ただ、夜ヘッドライトを付けているときにブレーキを踏むとノイズが出るという症状が出て、販売元に連絡したら代替品を送ってくれたんですが、やっぱりノイズが出る、っていうことがあって、ちょっと残念と言えば残念。

返金しましょうか?と言われましたが、音質は良いので、返金は辞退して使っています。

こういう、商品企画的に欲張りである意味ハチャメチャな製品は、日本や韓国からは出て来ませんね。さすがは中国という気がします。

はじめてのBluetoothイヤホン

先日思い立って、初めてBluetoothイヤホンを入手しました。

Bluetoothイヤホンやヘッドフォンはだいぶ前から世の中に存在しますが、筆者は買ったことがありません。手持ちのイヤホン/ヘッドフォンをBluetoothで使うためのレシーバーは何度か買ったことがありますけど、鞄に入っているオーディオ機器から、胸ポケットに入れたレシーバーまでの、たった数10センチの距離を電波で飛ばすだけなのに音飛びが発生してしまい、Bluetoothを屋外でオーディオに使う製品は使い物にならない、という印象を持ったからです。

でも、技術は進歩するのに加えて、今はBluetoothイヤホンも2000円台から手に入る世の中なので、再度トライしてみようっていう気になったのでした。

img_0462アマゾンで色々と品定めをして、ネットでの評判も上々なQY8 MK2っていう品物にしました。

Bluetoothイヤホンの商品説明を見ると、apt-X対応だとかAAC対応という文章をよく見ます。これは何かというと、Bluetoothで音声のデータを送るときに、送り手がデータを圧縮して送り、受け手がで受信したデータを復元してから音声に変換する、ということをするのですが、そのデータの圧縮・復元の方式の名前です。Bluetoothオーディオ機器(A2DPプロファイルを持っている機器)が必ず持っていなければならない圧縮・復元の方式はSBC(SubBand Codec)というものですが、これは色んな理由で音があまり良くないんだそうです。

この音質の劣化を防ぐために使われているのがapt-XやAACです。

筆者の環境で見ると、IOSデバイスではAACのサポートはあるもののapt-Xは非サポートです。ということは、BluetoothイヤホンもAACがサポートされたものにしたい、ということで、AACがサポートされたQY8 MK2をセレクトしました。

左側が届いた品物の梱包を解いたパッケージ。なかなかしゃれた箱に入ってきますね。真ん中は箱の中身。イヤホン本体も袋に入ってきますが、袋から出してあります。本体の他にイヤーピース大、小、そして充電用のUSBケーブルが入っています。右は本体に別売品の耳かけイヤーフックを取り付けたところ。

本体を取り出してまずは充電すべきなのですが、電源が入ったのでiPhoneとペアリングしてみました。本体の右耳用が電源スイッチになっていますが、5秒感押し続けるとペアリングモードに入ります。iPhoneをペアリング状態にしておいてイヤホンをペアリングモードにするとペアリングできました。なお、この機種には最近はやりのNFCペアリングの機能がありません。iPhone6にもその機能はないので、問題ありませんね。

音質はどうかというと、2000円台のイヤホンという意味では良い出来ではないかと思います。何万円もするShureのイヤホンだとかBOSEのイヤホンとは比較する方が間違っているわけで、充分使い物になると思います。

音の傾向としては、低域が強め。高域はちゃんと出ていますが、あまり繊細は表現はできないようです。

外を歩きながら聴くとか、走りながら聴くとか、電車に乗りながら聴くなんていう用途には十分な音質じゃないかと思います。

それよりも、スマートフォンとイヤホンがケーブルでつながっていない開放感のほうが大きいですよ!

ROCKboxでプレイリストはどうすんの?

ROCKboxネタ3本連続でスミマセン。

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転送が不安定な話、昨日のエントリーで解決したかに見えました。しかし再発!

ちょっと落ち着いて調べてみたら、Mac Book Pro(僕のはEarly 2011の13インチモデルです。そろそろリプレイスしたいんだけど、無収入だから)に2つあるUSBソケットの片方に差し込むとダメ、もう片方に差し込むとOK、っていうびみょーな結果になりました。

もしかしたら片方のUSBソケットが死にかけてるのかも。

というわけで転送が不安定な話はこれでCloseして、次はプレイリストをどうするかって話です。

ROCKboxは、曲データをUSBストレージとしてWindowsだとマイコンピューターだとかMacだとコンピューターに見えるiPodに直接ディレクトリーを切って転送してもデータベース化して分類してくれるし、iTunesから転送したデータも同じようにデータベース化して分類してくれます。

しかし、iTunesからプレイリストとして転送した曲データは、曲単体としては認識されるものの、プレイリストっていう情報が無くなってしまいます。

これだと探しにくくて仕方がないですね。

そう思って色々と探したら、こういうサイトを発見、ここで紹介して下さっているソフト、iPod/iTunes to RockBox Playlist Converterなるものを使うと、iTunesにあるプレイリストのみならず、iPodに入れちゃったプレイリストを読み込んでROCKboxが読めるプレイリストを作ってくれる、ということがわかりました。

これ、iPodの中のプレイリストを読んでくれるっていうのが素晴らしいです。

写真は、僕が今FM HOT 839(エフエムさがみ)で月に一度やらせていただいているGustavの音楽館の第1回目で使ったプレイリストをROCKbox用に変換したものを再生してみているところです。

ただし、このROCKbox、iPodの根本的なソフトウエアを乗っ取って動いているものなので、一旦これを適用してしまうと、壊れても修理してもらえない可能性がありますので、ご注意下さいね。

 

iPod 4Gのファイル書き込み不安定の原因は?

前回のエントリーで、音楽データの書き込みが不安定っていうことを書きました。嫌いな言葉だけど相性問題があるらしい、っていうお話でした。

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それで、一体どこがダメかぐらいは押さえておこうと思いまして、CF SD変換アダプターを取り外して、USBカードリーダーライターに差し込んで書き込みをしたらどうなのか、っていうことをやってみました。

そしたら、なんとSDカード+アダプターでCFカードとしてリーダーライターから書き込みをすると安定して書き込みができました。変換アダプターとSDカードの相性の可能性が高いな、と思っていたので、ちょっと予想外でした。

何でそう思っていたかというと、

  • CFカード仕様のデジタル一眼レフにこのCFカード+SDカードを使っての使用実績が複数ネットにある。
  • CFとPATAはインタフェースに互換性があり、しかも枯れた仕様なので、あまりトラブルが出る可能性は多くなさそう。しかも、iPod側のケーブルとアダプタの間にあるZIF〜CFの変換基板は、単に端子の一の変換をしているだけで、回路的な変換はしていない。
  • 何かあるとすれば、パラレル/シリアル変換をしているアダプターの中で起こっている可能性が大きい。

と、直感的には思うからです。しかし、今回の現象を見ると、互換性があるとされているiPodのHDDインタフェースとCFカードのインタフェースとの間で何かが起こっている、ということになります。

ただ、これはまさに規格もののインターフェースで、回路仕様上なにか不具合があるとは思いにくいので、接触不良等を疑い、ケーブル類を一旦抜いて、ブロアでホコリを吹き飛ばして、丁寧に組み上げてから動かしてみたら、エラーで止まってしまう現象が止まりました。

まだ喜ぶのは早いかも知れないけど、かなり良い傾向です。

これで少し様子を見てみたいと思います。

 

 

第4世代iPod U2モデルを色々と・・・

img_9312今から10年以上前に入手したiPod U2モデル(液晶がカラーになった最初のU2モデルです)、バッテリーの交換と、CF-SD変換器を使ったストレージの128Gバイト化をして使ってましたが、ある日急に電源が入らなくなりました。

いよいよもって壊れたか、と思って放置してましたが、実はDeLockのCF-SD変換アダプタが壊れただけだったということが判明しました。これを抜いて電源を入れてみたら、なんと電源が入ったってことで気が付いたのです。

電源とGNDがどういうわけかショートして、これを基板につないだ状態で電源を入れるとシステム電源全体がショート状態になって動かない、っていう状況だったんですね。

 

捨てようと思っていたんですが何かもったいなくなって、この変換アダプタと同等の別製品を入手して再度復活させようと思って入手したのがこちらNo brand EXTREME CF アダプター UDMA TYPE II SD / SDHC から CF 変換 アダプター パッケージ品ってやつですね。

お安くて、いいかな〜と思いまして。

img_9284で、結果生き返りました。電源がちゃんと入り、容量も正しく認識されてます。

しかし、iTunesから曲データの転送をしようとすると、書き込みが安定しないんです。実はDeLockを使っていた時も、書き込みが安定せず、転送がエラーで止まることが多く、しつこく転送を繰り返して何とか、っていう状況でしたが、今回の新しいアダプタは症状がさらにひどく、上手く転送できることの方が少ない状況です。

ネットで色々と調べると、相性問題があるよ、っていうことが書かれていますね。僕はこの「相性」って言葉が大嫌いです。PCのパーツの世界でも「相性」ってよく言われますけど、相性が悪いってのは設計が悪いって事です。おそらく多くの場合はタイミング設計が良くないんだと思います。マージンを持ったタイミング設計がやりにくい世の中ではありますけど、規格もののパーツがつなぐ相手によって動いたり動かなかったりっていうのは、設計がおかしいと思わざるを得ませんね。

というわけで、ここで諦めても良かったんですが、別件で古いiPodに使えるROCKboxなるオープンソースのFirmwareがあるっていうのを見つけました。10年も前からあったみたいです。

ちょっと詳しく調べてみたところ、単にストレージに楽曲データを入れておけば、データベース化して分類してくれるっていうことで、これを使うとアダプタに差し込む前にSDカードに曲データを書き込んでおいて、それを使えるっていうことが判明。もちろんデータを書き込むときにふたを外して基板を露出させなきゃいけませんけどね。

img_9310というわけで、相性問題は未解決だし、曲データの転送もちょっと面倒なことになっていますが、使えるようにはなりました。

それに加えて、ROCKboxでは、既存の古いiPodではできなかったギャップレス再生ができるんです。クラシックの曲をかけてみたら、ちゃんと曲が途切れずに再生できました。これは素晴らしい。

というわけで、2003年ごろに買ったiPodはパワーアップして復活、ということになったのでした。

でも、このiPodのユーザーインタフェースでは、128Gバイトのデータの中から聴きたい曲を探し出すのが困難。相手にしているデータ量が全然違うから仕方ないんですけどね。買ったときには20Gバイトだったんだもん(苦笑)

 

 

PCオーディオの話

最近、新たにスピーカーがうちに来てからというもの、オーディオの話ばっかりですみません。元々好きだったもんで(笑)

先日のスラッシュ・ドット・ジャパンの記事で、「Windowsは音質が悪い」の謎が解明されたってのがありまして、その中で引用されていたAV Watchの記事をよーく読んで、なるほど〜と思ったわけであります。

Windows Vistaから、システムのミキサーの後段にピークリミッターが必ず入ってしまうようになっており、しかもそのリミッターは音質を考慮したものではないため、リミッターが動作するようなレベルの信号が入ると、波形が崩れて音質が劣化する、っていうような内容です。

引用記事ではカーネルミキサーって書いてありますが、あれはカーネルの中にあるものではないと思うので、システムミキサーと書いておきます。

Windows Media PlayerやiTunesは出力デバイスを選択することが出来ないからこの音質の劣化が避けられない、なんていう悲しいことが書いてあります。これは出力をS/PD IF経由でデジタルで出しても避けられません。

今まで、どうせ非可逆圧縮音源だから音が悪いのは当たり前、みたいな感覚でiTunesの音を聞いていたので、あんまり気にしてなかったんですけど、リビングに置いてあるオーディオにAirMac Expressのデジタル出力をつないでiPodやMacからAirMac Expressに音を飛ばすと、すばらしくいい音で鳴ってくれるんで、非可逆圧縮といえども実は侮ってはいけない、ってことを最近強く感じたりもしてまして。

で、かのAV Watchの記事によれば、

  • ASIOを使えばシステムミキサーを通さずに直接デバイスに音声信号を送り込むことができる
  • WinAMPを使うと出力デバイスをASIOに設定することができる
  • ASIO4Allを使うと、ASIOドライバのないデバイスでASIOを使うことが出来る
  • つまり、WinAMPの出力をASIO4Allを使って、マザーボードのS/PD IFに出してやると、リミッターを通らない信号をデジタルで取り出せる

っていうことのようで、実際にやってみました。

あくまでも聴感上の話、定量的に何かデータを取るなんてことはしてませんが、それまでの印象とはずいぶん違う、クリアな音になりました。ずいぶん違うもんですよ。

なお、iTunesで使われているAppleロスレス圧縮はWinAMPそのままでは再生できないので、WinAMPのプラグイン集、Winamp Essentialを入れれば再生できるようです。僕はクラシックはロスレス圧縮でデータを作っているんで、これがないとちょっと困るかも。

ひみつきちのオーディオ環境はソースとしてWindowsパソコンを使っているんで、こんなことになっちまいました。Macではこんな面倒なことしなくて良いみたいですけど。

ひみつきちの音決め中(その2)

さて、試聴してみた結果ですが、面白いことに三つとも音が安っぽいとか、悪いとか、そういった印象が無く、どれが決定的に良いということにはなりませんでした。もちろん音に違いはありますけど。

強いて言えば、Sound Blaster Digital Musicは太めの音で元気が良く、Mbox2は上品な感じ。ちょっと線が細いかな、っていう感じ。

MDS-501は他の二つに比べて若干解像度が高いように感じましたが、決定的に違うというほどではありません。

音場感というか音の立体感も同じようなもの。

逆に言うと、MDS-501は買った当時10万円を超える価格がついていた機械ですが、10分の1以下のUSB機器がそれと互角。おもしろいですね。なお、Mbox2についてはここにプロのエンジニアによるコメントが出てますが、概ね同意します。ミドルが平面的、っていう指摘は、Sound Blaster Digital Musicと比較したときに感じた上品な線の細さにつながると思います。

というわけで、決め手に欠けるまま、ずーっと使ってなかったMDS-501をしばらくの間使おうかという気になってます。もう一度電源極性のチェックからやってみようかなとも思ってます。

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ひみつきちの音決め中(その1)

先日ご近所のお宅からやってきたNS-1000X、僕の楽器その他部屋、通称ひみつきちのモニタースピーカーとして働いてもらうんですが、今音決め中です。

まずセッティング面ですが、設置場所は部屋のレイアウトの都合から、六畳間の長さが長い方の壁に置くしかなくて、そもそもレイアウト的に不利なんですが、これはいずれ考えることにしてとりあえず放置。

壁面からの距離はおおむね15cm程度、これはもう少し煮詰めたいところですが、そもそも30cm 3wayを6畳間の長手方向の壁に置くんで、いじっても仕方ないかな、っていう気もします。

そして次は、音源からアンプまで、というか正確にはベリンガーのミキサーまでの経路の機材の選択。このミキサーのコントロールルーム出力をパワーアンプに入れます。

音源はWindows7が走っているGatewayのGT5062Jっていうミドルタワーのコンピューターですが、そこからミキサーまで、手持ちの機材では3つの選択肢があります。

一つ目は、昔懐かしいCreativeのSound Blaster Digital MusicっていうUSBにつなぐ箱。写真に写ってる小さな箱です。

これはもともとアナログレコードだとかカセットテープなんかをデジタル化するために手に入れたものです。かなり古いもので、買ってから10年近く経ってると思います。

二つ目は、かつてのDigiDesign、今のAvidが出していたMbox2っていうオーディオインタフェース。写真に写っている青い箱。これをサウンドカードのように使います。

このMbox2は、ProToolsっていう業界標準のDAWソフトのホームユース版である、ProToolsLEっていうソフトとセットで売ってるもので、マイク入力やエレキギター、MIDI機器からの出力なんかをコンピューターに入力するためのものです。それとProToolsLEのソフトの鍵の働きもあります。

しかし、先日これがコンピューターのサウンドカードと同じように使えるってことに気がついて、これも選択肢になりました。

三つ目は、ソニーの据え置き型MDデッキの初代機、MDS-501。これにコンピューターの光デジタル出力を入力して、DACとして使います。

これ、発売当時に買ったものなので、すでに18年ぐらい経ってます。一度壊れて修理しました。このデッキの良いところは、デジタル入力を持っていることと、サンプリングレート変換器を内蔵していること。サンプリングレートが48kHzの信号もさんプリンレートをMDの規格である44.1kHzに自動変換してして記録してくれます。ちなみにサンプリングレート48kHzってのは今は亡きアナログ衛星放送のBモードステレオの音声フォーマットです。

ただ、ネットでこのデッキについて調べてみると、音が悪くて有名な(笑)デッキのようですよ。

MDはATRACっていう名前の音声圧縮技術を使ってデータ圧縮をしてディスクに記録するっていう代物ですが、所詮圧縮音声だからってことでデッキの設計者もあんまりアナログ回路に気を遣わなかったんですかね。MDの提唱者であるソニーがそんなことじゃダメでしょ。本当のところはわかりませんけど。僕はきわめて音が良いとは思わないけど、そんなに悪いとも思いませんよ。

てなわけで、この三つの機器を切り替えて、一番いいものを使おうって作戦であります。MDデッキのデジタル入力への光信号は、マザーボードのS/PD IFからの出力を使います。

 

 

 

ちょっと話が長くなりそうなので、試聴結果などは次回のお楽しみってことで。